| 医)野口記念会野口病院 増改築 ’87〜’90 | ||
| ・大分県別府市 ・鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地下1階地上5階建 ・病院 ・7108.7u ・設計監理 意匠:山口隆史建築設計室 構造:来馬 雅史 耐震補強:松井 源吾 設備:有吉建築設備設計事務所 ・施工:佐伯建設 ・本館、増築棟、その他 管理棟改築工事の後、しばらくの設計期間をもらい、昭和62年(1987年)末から増改築工事の中枢部分である病院棟にとりかかった。 営業し続けながら増改築を進めるという当初からの計画に添って、看護婦宿舎棟(厨房含む)をこわして増改築にかかるのに先んじて、あらかじめ厨房棟(鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、2階建、約300u)を別棟として新築する必要があった。 その厨房棟も昭和63年7月に機能しはじめ続いて厨房のあった看護婦宿舎の解体、病院本館増築棟(鉄筋コンクリート造、地下1階、地上5階、約3,500u)の完成が平成元年10月、病室72床に手術部門、放射線部門、検査部門、診察室が新しい施設となった。 その間、隣接するRI棟(鉄筋コンクリート造3階建、約1,200u)の一部改造や、その屋上のこの病院で最も景色の良い部分に、従業員食堂と更衣室、休憩室(鉄骨造、約330u)の増設も併せて行われ、本館増築棟に一歩先んじて完成させた。 ・本館増改築 工事の最後は現本館棟(鉄筋コンクリート造、3階建、約2,200u)の改築工事。 建築時から20年を経過しており、その間、病院建築の考え方や医療機器も変わって来ており、建築基準法や消防法も大幅改正されている昨今の状況をうけて、まず柱、梁、床を残して全て撤去した上で構造躯体を強化(基礎および耐震壁を大幅増強)した。 1階に受付部門、待合ロビー、薬局、診療室等、2階、3階を病床階として、先に出来上がった増築棟と一体として、淀みなく機能するように改築を済ませ、全館竣工をみたのが平成2年7月末であった。 病院正面にある改築棟をキーに全体を増改築して行く方法は、病院建築の一般 解ではないかも知れない。 増築棟と一体化するためには、以前からの建物の形態や、階の高さにならわなければならない苦しさ。工事進行のローテーション上、片肺営業を余儀無くされる病院と、計画当初からの予測の範囲とは言え、難しい事も多かった。 事前にいかに綿密な計画を立てようとも、個々の問題については、いま一度、週一回開く定例会議に諮り病院側、設計監理者、工事関係者が確認し合い、その背後にある運営上の問題なども話合う事によって監理者、工事関係者も病院の問題に理解を深めると共に、病院もまた工事上の問題を理解するように努めた。 この定例会議は、工事期間中、余程の事がない限り続けられ、細かい点については積極的な新しい提案なども出され、大いに役立った。 全体計画からサイン、家具の計画に至るまで、終始、前向きに協力、支持し続けた病院に感謝すると共に、こうして出来た新しい病院に従事する人にも病院に来る人にも、暖かい、気持の良い空間であり続けるよう、心から願っている。 ―掲載誌:医師の書いた専門病院建築(日本プランニングセンター) 設計者原稿より 1991年2月― 《その他の写真》 当ホームページに記載されている内容の無断転載を禁じます |
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| ( 写真:石松 健男 ) |