大分市 府内5番街(旧若松通り)街路整備 ’93    

 ・大分県大分市
 ・1993年3月完成
 ・ショッピングモール
 ・延長400m

 ・設計監理
  意匠:山口隆史建築設計室

 ・施工:タナベクリエート

 ・
美のいるところ  
アドバンス大分 1994.5月号裏表紙より

 
街路
―府内5番街―(大分市)

  道、路、途。
   街路を自動車のための道路と考える、
   といわれるアメリカ人。
   あたかも道を、世界劇場ででもあるかのように、
   魅力をもった空間として使いこなす、イタリア人
   を始めとする多くの国の人たち。

   歴史的に広場をもたなかった日本も、
   道がずっと広場的機能と役割をはたして来た。
   道があっちこっちをつなぐことは当然の事として、
   どんなささやかな道も記憶を染み込ませている。
   歩き、たたずみ、集う。ぼくらの原風景は、道や
   辻や道端を巡るものがやたらと多い。

   この春、大分市内では、竹町ガレリア、筆者設
   計の府内5番街に鶴崎と、商店街の街路整
   備は当たり年だった。

   新しいばかりでは面白くない。あたりも含めて、
   どう使いこなすか、どんなドラマの空間となるのか
   興味はつきない。



 ・
美への視線  
emo vol.38 2007.AUTUMN 裏表紙より

 街路/大分市

  書を捨てて街へ出よう 
―寺山修司―


   かつて、まちなかの繁華街は「オマチ」と
  よばれて、みんなのハレの場であった。

   そこは、目ヤニが出る位キョロキョロし
  て、観るもの聞くもの何もかもが物珍しく、
  興奮をそそる場所であった。

  年に一度あるか二度あるかの家族揃っての
  百貨店屋上食堂での食事。
  赤いケチャップのかかったオムライスも
  ミルクセーキも、日頃の卓袱台を囲むのとは
  違った大層ハイカラでカルチャーショックな味がした。

   時移り、ひとが増え、交通手段が便利に
  なるにつれ、オマチの濃密さは四散して、
  物心とも薄味になってしまったかに見える。
   しかしながら近年また、大きな祭りや、
  オシャレな街路や、公園リニューアルなど、
  賑わいの背景作りは力を蓄えてきている。

   一張羅を着て、イソイソと《オマチ》に出よう。

その他の写真

・若松通り〈府内5番街〉基本計画策定

・府内5番街のこれまでとこれから、
(講演原稿)



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   ( 写真:石松 健男 )