湯平温泉場活力創造事業 共同温泉改修事業

 中央温泉(砂湯) ’07
  

 ・大分県由布市湯布院町湯平
 ・2007年3月完成
 ・コンクリートブロック造屋根木造
 ・共同温泉
 38.1㎡

 ・設計監理
  意匠:有)山口隆史設計室
  構造:牧博史構造設計事務所
  設備:有)河野設備設計室

 ・施工:有)菅家工務店


 花合野川に沿って登る石畳坂道の中程にある『中央の湯』は、他の共同温泉と趣を異にし、川沿いに繫留された屋形船を思わせる独特の佇まいをみせている。

 いかに鄙びた温泉地風情といっても、老朽化や度重なる浸水に対する部分的補修では対処しがたく、錯綜する種々の配管類も相俟って、この際抜本的な改築をする。

 狭隘な敷地に加えて砂湯橋越しの困難な工事を、少しでもスムーズに進める為に、既存躯体(コンクリートブロック造)で活用出来るものは活用し、屋形船の面影を残しつつ、使い易くすっきりしたものにリニューアルする。

花合野川、背後の見事な石垣を意識した修景も含め、『狭いながらも楽しいわが湯』として観光客はもとより、地元住民にもアピールする事となるだろう。

 「自分で出来ることは自分で」と、既存木造部解体を地元民のボランティアで行うという感動的な場面から始まったこの工事は、浴室床の高さをいくらか上げる工事により、川沿いの入口廻りに以前より広い休憩スペースを確保することが出来た。浴槽部分も以前より天井高を大きくとり、明るい広いスペースとなった。

 この工事により、小規模ながら気持の良い温泉に改変することが出来たのではないだろうか。


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